はじめに
できるようになったことを、自分でもちゃんと認めてほしい
「次から、もう一人でやって大丈夫だよ」
先輩からそう言われた。
採血。
点滴。
受け持ち。
入院対応。
夜勤。
新人看護師として働き始めてから、少しずつ増えていく「自立」。
自立をもらった瞬間、
「やった!」
と嬉しかった人もいると思います。
でも、その一方で、
「え、本当に一人でやっていいの?」
「先輩が見てくれなくなるの怖いな……」
「失敗したらどうしよう」
そんな不安を感じた人もいるのではないでしょうか。
今日は、そんなあなたに伝えたいことがあります。
まずは、
おめでとう。
「自立」は、ただ一人で仕事をするようになったということではありません。
あなたがこれまで積み重ねてきたものが、一つ形になった瞬間でもあります。
だから今日は、
「まだできないこと」ではなく、
「できるようになったこと」
を一緒に振り返ってみませんか。
目次
- はじめに
- ① 最近、「自立」が増えてきていませんか?
- ② 「自立」をもらうまでに、何回失敗しただろう
- ③ 「次から一人でいいよ」の一言は、実はすごい
- ④ でも、「自立」した途端に怖くなる
- ⑤ 「自立」と「一人で抱える」は違う
- ⑥ 数か月前の自分を、少しだけ思い出してほしい
- ⑦ 「まだできない」より、「できるようになった」を一つ持って帰ろう
- 「自立」をもらった新人看護師へ
- 頑張っている看護師さんが、一人にならないために
① 最近、「自立」が増えてきていませんか?
新人看護師として働き始めた頃。
何をするにも先輩がそばにいたと思います。
「一緒にやってみようか」
「まず私がやるから見てて」
「次はやってみよう」
そうやって、一つひとつ教えてもらった。
それがいつの間にか、
「次から一人で大丈夫だよ」
と言われるようになった。
採血が自立した。
点滴が自立した。
清潔ケアが一人でできるようになった。
受け持ち患者さんが増えた。
入院を取れるようになった。
夜勤の独り立ちを迎えた。
毎日働いていると、
「次はこれができるようにならなきゃ」
ばかり考えてしまいます。
だから、自分ではあまり気づかない。
でも少しだけ、新人として働き始めた頃の自分を思い出してみてください。
今のあなたは、
あの頃できなかったことを、いくつできるようになっていますか?
きっと、
あなたが思っている以上に増えているはずです。
② 「自立」をもらうまでに、何回失敗しただろう
初めて採血した日のこと。
手が震えるくらい緊張した人もいるでしょう。
先輩に見てもらいながら行った点滴。
何度も修正された記録。
報告する内容を頭の中で何度も練習してから、先輩のところへ行った日。
受け持ち患者さんのスケジュールを組んだけれど、全然予定通りに進まなかった日。
「もっと周りを見て」
「優先順位を考えて」
「これ前にも言ったよね?」
そんな言葉を言われて、
家に帰ってから落ち込んだ日もあったかもしれません。
「私、看護師向いてないのかな」
と思ったことだってあったかもしれない。
それでも次の日、
あなたはまた病院に行った。
分からなかったことを調べた。
できなかった手技を練習した。
先輩からフィードバックをもらって、もう一度やってみた。
そうやって、
一日、一日。
本当に少しずつ積み重ねてきた。
その全部を通って、
今のあなたがあります。
③ 「次から一人でいいよ」の一言は、実はすごい
先輩からすれば、
「次から自立ね」
という何気ない一言かもしれません。
でも、その一言をもらうまでに、
あなたは何回その技術を練習したでしょうか。
何回勉強したでしょうか。
何回失敗したでしょうか。
そして何回、
「もう一回やってみよう」
と挑戦したでしょうか。
自立は、
「もう完璧です」
という証明ではありません。
でも少なくとも、
あなたのことを見てきた人が、
「ここまでは任せても大丈夫」
と判断できるところまで来たということ。
それって、
もっと喜んでいいことだと思います。
自立した瞬間、
すぐ次の課題を見る必要なんてありません。
まず一度くらい、
「自分、ここまでできるようになったんだな」
って思ってもいい。
僕はそう思います。
④ でも、「自立」した途端に怖くなる
不思議ですよね。
あんなに自立したかったのに。
「早く一人でできるようになりたい」
と思っていたはずなのに。
いざ、
「次から一人でやってね」
と言われると、
急に怖くなる。
今までは先輩が横にいてくれた。
間違っていたら止めてもらえた。
分からなくなったら、すぐ確認できた。
でも次からは、
自分で考えないといけない。
「本当にこれで合ってる?」
「失敗したらどうしよう」
「ちゃんとできるかな」
そんな不安が出てくる。
でも、
その不安があるからといって、
あなたが自立するには早かったということではありません。
初めて一人でやるのだから、不安になることもあります。
むしろ、
「患者さんに安全に行えているかな」
と考えられることは大切です。
だから、
不安がある自分を否定しなくていい。
自立をもらったその日から、急に何でも一人でできる看護師になるわけではないんです。
⑤ 「自立」と「一人で抱える」は違う
これは、自立をもらった新人看護師さんに一番伝えたいことです。
自立=もう質問してはいけない
ではありません。
自立=先輩に頼ってはいけない
でもありません。
そして、
自立=何があっても一人で判断する
でもありません。
例えば、何度も経験したことのある処置でも、
「今日の患者さん、いつもと少し違うな」
と思うことがあります。
そんな時は確認していい。
患者さんの状態を見て、
「自分だけでは判断できない」
と思ったら相談していい。
一度自立した手技でも、
久しぶりで自信がなければ確認していい。
「自立したんだから聞いちゃダメかな……」
なんて思わなくて大丈夫です。
分からないのに分かったふりをすること。
不安なのに確認せず進めてしまうこと。
一人で抱え込んで、相談が遅れてしまうこと。
それよりも、
「一度確認してもらってもいいですか?」
と言える方が、患者さんの安全につながります。
自立しても、
周りの力を借りていいんです。
⑥ 数か月前の自分を、少しだけ思い出してほしい
新人看護師として働き始めた頃。
ナースステーションにいるだけで緊張していた。
電子カルテの使い方すら分からなかった。
どこに何が置いてあるのかも分からなかった。
患者さんに何を話せばいいのか分からなかった。
先輩に報告するだけで心臓がバクバクした。
一つの処置をするだけで精一杯だった。
「今日も全然できなかった……」
そう思いながら帰った日もあったと思います。
でも今はどうでしょう。
患者さんのところへ自分で行って、
状態を観察して、
必要なケアを考えて、
少しずつ自分で判断して、
看護をしている。
もちろん、
まだ分からないことはたくさんあると思います。
それでいいんです。
看護師として働いていれば、
経験年数が増えても分からないことは出てきます。
だから今日は、
できないことを探すのを少しだけやめてみませんか。
毎日働いていると、
自分の成長って、意外と自分では見えません。
昨日と今日では、大きな変化はないかもしれない。
でも、
数か月前の自分と今の自分を比べたらどうでしょう。
できるようになったこと。
きっと、たくさんあると思います。
⑦ 「まだできない」より、「できるようになった」を一つ持って帰ろう
新人看護師の頃は、
どうしても「できなかったこと」に目が向きます。
採血に失敗した。
報告がうまくできなかった。
仕事が時間内に終わらなかった。
先輩に注意された。
そればかり考えながら帰宅する。
でも、その日のあなたには、
できたことだってあるはずです。
患者さんに挨拶できた。
昨日より少し早く情報収集できた。
分からないことを先輩に聞けた。
患者さんの変化に気づけた。
そして今日、
何か一つ「自立」をもらえた。
それなら今日は、
それを持って帰ってほしい。
「今日、これができるようになった」
それを自分で認めてあげてください。
「自立」をもらった新人看護師へ
採血が自立したあなたへ。
点滴が自立したあなたへ。
受け持ちが自立したあなたへ。
入院対応が自立したあなたへ。
夜勤が自立したあなたへ。
どんなに小さな「自立」でもいい。
まずは、
おめでとう。
あなたが思っている以上に、
ここまで来るために、あなたは頑張っています。
もちろん、これからも失敗すると思います。
分からなくなる日もある。
先輩に助けてもらう日もある。
「本当に自立でいいのかな」
と思う日もあるかもしれません。
それでもいい。
自立とは、もう誰にも頼らないことじゃない。
自分で考えながら、
分からない時には周りの力も借りながら、
患者さんにとって安全な方法を選べるようになっていくこと。
昨日のあなたより、今日のあなた。
今日のあなたより、半年後のあなた。
看護師としての成長は、
きっとそんな小さな積み重ねです。
だから今日は、
「まだこれができない」
ではなく、
「これができるようになった」
を一つだけでも見つけて帰ってください。
本当に、おめでとう。
そして
ここからも、焦らずいこう。
頑張っている看護師さんが、一人にならないために
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
僕はInstagramで、新人看護師さんに向けて、
「明日の勤務で使える看護の知識」
「新人時代に知っておきたかったこと」
「仕事がつらくなった時に思い出してほしいこと」
などを発信しています。
急変対応や疾患・看護の知識だけでなく、
仕事が遅い。
先輩への報告が怖い。
同期と比べてしまう。
自分だけ成長できていない気がする。
そんな新人看護師さんが抱えやすい悩みについても発信しています。
今日この記事を読んで、
「自分も少しは成長しているのかもしれない」
と思ってもらえたなら、
また自信をなくしそうになった時にInstagramを覗きに来てもらえたら嬉しいです。
そして、
「職場では言えないけど、本当はしんどい」
「誰かに聞いてほしい」
「看護師を続けられるか不安」
そんな時のために、公式LINEも用意しています。
無理に前向きになるための場所ではありません。
一人で考え続けて苦しくなった時に、
気持ちを言葉にできる場所の一つとして使ってもらえたらと思っています。
また、
「文章のやり取りだけじゃなく、実際に誰かと話したい」
という方に向けて、ココナラでも看護師さんのお話を聞いています。
「辞める・辞めない」を決めるためだけの場所ではなく、
今何がつらいのか。
何に悩んでいるのか。
本当はどうしたいのか。
一緒に整理していくための場所です。
Instagramでも。
公式LINEでも。
ココナラでも。
あなたが一番使いやすい方法で大丈夫です。
そして、この記事を閉じる前に、
今日できるようになったことを一つだけ思い出してみてください。
誰かに褒めてもらえなくても、
自分だけは知っていてほしい。
あなたはちゃんと、前に進んでいます。
明日からも、一つずつ。
焦らずいこう。
公式LINE
Instagramアカウント
InstagramCreate an account or log in to Instagram – Share what you’rewww.instagram.com
ココナラ

コメント