看護師がしんどい時、誰が支えるの?

はじめに


患者さんがつらいとき、看護師がいる。

痛みがあるとき。

息が苦しいとき。

治療が怖いとき。

大切な人を失ったとき。

これからどうなるのかわからなくて、不安で仕方がないとき。

僕たち看護師は、

患者さんのそばに行き、

話を聴き、

苦痛を少しでも和らげようとする。

家族が泣いていたら、その気持ちにも寄り添う。

では、その看護師がつらいときは、誰が支えるのでしょうか。

患者さんの前では笑っている。

「大丈夫ですよ」

と声をかけている。

ナースコールが鳴れば、

「どうされましたか?」

といつも通り病室へ向かう。

でも、その笑顔の裏側で、

本当はギリギリのところまで追い詰められている看護師だっていると思います。

僕は、そんな看護師を何人も見てきました。

そして僕自身も、

「誰かに支えてほしい」

と思いながら働いていた時期がありました。

目次

  1. はじめに
  2. 「ヒーローが辛い時、誰がヒーローを守ってあげられるだろう」
  3. 看護師だって、しんどい
  4. 「看護師なんだから」で全部片づけないでほしい
  5. じゃあ、誰が看護師を支えるのか
  6. 支え合える看護師でありたい
  7. 僕は「看護師」という仕事を誇りに思っています
  8. 最後に|看護師がしんどい時、誰が支えるの?

「ヒーローが辛い時、誰がヒーローを守ってあげられるだろう」

『僕のヒーローアカデミア』の中で、麗日お茶子がこんなことを言います。

「ヒーローが辛い時、誰がヒーローを守ってあげられるだろう」

僕はこの言葉を聞いたとき、

看護師にも通じるものがあるなと思いました。

もちろん、

看護師はヒーローではありません。

何でもできるわけでもない。

患者さんを必ず救えるわけでもない。

でも、

誰かが一番苦しいとき、

そのすぐそばにいる仕事だと思っています。

患者さんの痛みに向き合う。

不安を聴く。

家族の涙を受け止める。

命に関わる判断のそばにいる。

ときには、

人の最期にも立ち会う。

そうやって毎日、

誰かの「つらい」に向き合っています。

では、

その看護師自身の「つらい」には、誰が向き合ってくれるのでしょうか。

看護師だって、しんどい


看護師も人間です。

患者さんから強い言葉を言われれば傷つく。

家族からクレームを受ければ落ち込む。

医師とのやり取りでうまく伝えられなければ悩む。

先輩から厳しく言われれば、

「自分は仕事ができないのかな」

と自信をなくすことだってある。

どれだけ忙しくても、

ナースコールは鳴る。

点滴の時間は来る。

検査にも呼ばれる。

記録もしなければならない。

患者さんの状態が変われば、

それまで立てていた予定なんて簡単に崩れます。

それでも患者さんの前に行けば、

自分の感情はいったん横に置く。

「どうされましたか?」

と声をかける。

さっき先輩に怒られたばかりでも。

休憩に行けていなくても。

心の中では泣きたいくらいつらくても。

白衣を着ている間は、

「看護師」でいようとする。

僕は、そこに看護師の強さがあると思います。

でも同時に、

その強く有ろうとする心が

逆に看護師である自分自身を

苦しめているところがあると思います。

「看護師なんだから」で全部片づけないでほしい


「忙しいのはみんな一緒」

「看護師なんだから仕方ない」

「私たちの新人時代はもっと大変だった」

そんな言葉で、

つらさを飲み込んでしまうことがあります。

でも、

それを繰り返していたら、

いつか本当に限界が来ます。

患者さんには、

「つらかったら言ってくださいね」

と言うのに、

自分には、

「これくらい我慢しないと」

と言ってしまう。

患者さんには休息を勧めるのに、

自分が休むことには罪悪感を持つ。

患者さんの小さな変化には気づこうとするのに、

自分の心の変化には気づかないふりをする。

僕は、それが一番怖いと思っています。

誰かを支えるために、自分が壊れるまで頑張る必要はありません。

じゃあ、誰が看護師を支えるのか


もちろん、

家族や友人、パートナーなど

近しい人の支えも絶対に必要です。

また必要であれば専門家に頼るというのも

大事なことではあります。

ただ、

本当に看護師のしんどさを

心から理解しわかってあげられるのは、

他ならぬ看護師しかいない

僕はそう思います。

夜勤明けのあの疲労感。

急変が続いた勤務の緊張感。

自分の判断が患者さんに影響する怖さ。

ナースコールが重なって、

頭の中がぐちゃぐちゃになる感覚。

「今日も何もできなかった」

と思いながら帰るあの感じ。

患者さんを看取ったあと、

次の患者さんのところへ行かなければならない感覚。

それを、

説明しなくてもわかってくれる人がいる。

「今日、大変だったね」

その一言だけで救われる日があります。

何か特別なアドバイスをしなくてもいい。

正解を教えてもらわなくてもいい。

ただ、

「わかるよ」

「それはしんどかったね」

「今日もよく頑張ったね」

と言ってくれる人がいる。

それだけで、

もう一度自分を奮い立たせ

患者の前に立つことができるんです。

支え合える看護師でありたい


僕が思う理想の職場は、

「誰も失敗しない職場」ではありません。

忙しいときもある。

うまくいかない日もある。

ミスをして落ち込むことだってある。

だからこそ、

しんどいときに「しんどい」と言える職場。

わからないときに、

「わからない」と言える。

助けてほしいときに、

「手伝ってください」と言える。

そして誰かがつらそうにしていたら、

「大丈夫?」

と声をかけ合える。

そんな職場であってほしいと思います。

新人だから支えられる側。

ベテランだから支える側。

そんな単純なものでもありません。

先輩看護師からの

「お、できるようになったじゃん」

「頑張ってるね」

の一言で、

若手看護師のやる気が爆上がりすることがある。

新人看護師からの

「今日〇〇さんが指導でついてくださって、勉強になりました!ありがとうございました!」

という言葉で、

ベテラン看護師の心が救われる日だってある。

看護師が看護師を支える。

そんな文化がもっと当たり前になったら、

看護の現場は今より少し優しく、

そして今よりも少しみんなが働きやすく

なるんじゃないでしょうか。

僕は「看護師」という仕事を誇りに思っています


他職種との連携。

患者さんとの関係。

家族とのコミュニケーション。

いろいろな方向から意見を受け、

ときにはクレームも受けながら、

それでも、

「この患者さんが少しでも良くなってほしい」

「できるだけ苦痛なく過ごしてほしい」

そう願って、

今日も誰かのために働いている。

笑顔の裏で、

歯を食いしばって頑張っている看護師がたくさんいることを、

僕は知っています。

だからこそ、

そんな看護師がつらいとき

「そのつらい気持ち、わかるよ」

と言ってあげられる誰かが

そばにいてあげてほしい。

その言葉を心の底からかけてあげられる人が、

他ならぬ看護師同士であってほしい。

僕はそう思っています。

最後に|看護師がしんどい時、誰が支えるの?


結論を言うと

僕の答えは、

「みんなで支えればいい」

です。

一人だけで抱え込まなければ、誰でもいいんです。

看護師同士でもいい。

家族でもいい。

友人でもいい。

専門家でもいい。

あなたの心の叫びを聞いてくれる誰かがいれば、

それだけで人は強くなれます。

そして僕も、

その中の一人でありたいと思っています。

看護師として17年間過ごしてきた中で、

たくさんのつらい経験をしてきました。

その中でたくさんの人からかけてもらった叱咤激励の言葉が、

今でも僕の中に深く深く残っています。

僕が支えてもらった言葉を、

今必要としている誰かがいるかもしれない。

僕はnoteや公式LINE、Instagramを通して、

新人看護師さんや若手看護師さんに、

「明日の勤務が少しだけ楽になる」ための

発信をしています。

Instagramでは、急変対応やフィジカルアセスメントなど、

勤務中に困りやすい看護知識を中心に。

公式LINEでは、noteの更新や、

SNSだけでは伝えきれない

僕の理念や伝えたい想いを綴っています。

そして、

知識では解決できないつらさもあります。

「先輩が怖い」

「仕事に行きたくない」

「毎日怒られて自信がなくなった」

「看護師を辞めたい」

「誰にも言えないけど、本当はしんどい」

そんなときのために、

ココナラでは、

答えを押しつけるのではなく、まず話を聴くこと

を大切にしています。

無理に前向きにならなくていい。

「頑張ろう」と思えなくてもいい。

まず、

「今日しんどかった」

と言える場所が一つあればいいなと思い、

活動を行っています。

患者さんがつらいとき、

僕たち看護師はそのそばにいます。

だから、

看護師がつらいときも、

そばで支えられるように、

僕はこれからも発信していきます。

支える人だって、

支えられたっていい。

そしていつか、

自分が少し元気になったとき、

今度は隣で苦しんでいる看護師に、

「大丈夫?話聞こうか?」

と言える。

そんなふうに、

看護師が看護師を支えられる場所が増えていったらいいなと思っています。

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