初めまして、看護師のT字と申します。
新人時代、僕は「仕事ができない」「周囲が一緒に働きたくないと言っている」と否定され続ける毎日を過ごしました。悔しさで家で泣くこともありましたが、職場では決して涙を見せず、「いつか自分の看護を認めさせてやる」という一心で食らいつきました。
その結果、整形外科で8年、集中治療室で4年、そして現在は救命救急センターで5年目を迎え、看護師として17年目を歩んでいます。あの時諦めていたら、今の自分はありませんでした。
現在、新卒看護師の1年以内の離職率は約8.8%にのぼり、1年目を乗り越えることは非常に高いハードルとなっています。
そこで、どん底から這い上がってきた僕から、新人看護師の皆さんが大切な1年目を乗り切るための「最強メンタルを獲得するマインドセット10選」をお伝えします。
1. 「完璧主義」を捨てる
最初から全てを完璧にこなすのは不可能です。そして完璧主義の人ほど、他人と自分を比較してしまいます。『先輩はあんなにすごい』『他の同期はこんなにできてるのに…』と自分を過小評価してしまうともったいないです。人間は一度聞いただけ、一度やっただけではできません。何度も反復することでできるようになり、ミスが減っていきます。まずは60%ぐらいから、徐々に「今日はこれができた」が増えていくことを楽しむ気持ちで、加点方式で自分を評価しましょう。
2. 「報告・連絡・相談」を自分を守る武器にする
一人で抱え込まず、早めに相談することでミスを防ぎ、精神的な負担を分散させます。そもそも先輩や医師に報連相するだけでも緊張すると思いますが、それ自体がコミュニケーションの機会であり、医療者間の関係を深めることにも繋がります。繰り返すうちに関係性が出来てくると、より密にフランクに報連相ができるようになりますよ。ちょっと怖そうに見える先輩ほど、頼られたり質問されると自分の知識や経験を伝えたがるものです。勇気を出して「ここがわかりません、教えて下さい!!」と胸を借りるつもりで、飛び込んでみましょう。意外と親身になって聞いてくれるかもしれませんよ。
3. ミスは「学習の機会」と捉える
ミスをした事実に落ち込むのではなく、「次はどう防ぐか」という対策に意識を向けることで、成長の糧に変えます。ミスに対して受けた先輩からのアドバイスは、その先輩がすでに実践している対策の場合が多いので、そのアドバイスをそのまま真似て実践してみるのも良いと思います。『ミスを減らす』=『一つずつできることが増える』と前向きに捉えていきましょう。
4. オンとオフのスイッチを明確に切り替える
勤務時間が終わったら仕事のことは考えないルールを作ります。趣味や休息に全力で取り組みましょう。大事なことはストレスやネガティブな気持ちを、次の勤務に持ち越さないことです。余暇をしっかり満喫して気分をリフレッシュして、気分も新たにまた仕事に取り組んでいきましょう。僕の場合はカラオケに行ってとにかく歌うことでした。何なら1人カラオケにハマってしまって…笑。とにかく仕事を忘れて何かに没頭する時間を作りましょう。そこでスッキリして、気持ちも新たにまた仕事に向かえるようにしていきましょう。
5. スモールステップで目標を設定する
「点滴をマスターする」など、小さく具体的な目標を立て、達成感を積み重ねることで自信を育みます。大きすぎる目標を設定すると、そこまでの道のりを想像してやる気も気力も無くなってしまいますよね。まずは少し頑張れば達成できそうなレベルの目標を立てて、それが達成できたらまたスモールステップで目標を設定する。そうすることで、あなたは確実に成長します。
6. 感情を言語化して吐き出す
同期や信頼できる友人に話したり、ノートに書き出したりして、ネガティブな感情を溜め込まないようにします。自分の中に溜め込むといつかその感情は必ず爆発します。それが患者さんに向かってしまうと最悪です。ところ構わず誰に対しても吐き出すのは、印象が良くないですし下手をすると『グチっぽい人』と思われてしまうのでこまめに信頼できる人にのみ吐きましょう。
7. 「自分を褒める習慣」を持つ
「定時に出勤した」「笑顔で挨拶できた」など、当たり前のことでも毎日自分を褒める時間を作ります。どんな小さなことでもいいです。必ず一つはできたことがあるはず。その習慣を持つことで自分自身で自己肯定感を高めることができるようになります。そしてそれは他人の良いところを見つける力を高めることにも繋がります。あなたが褒めてもらいたいのと同じように、他の人も褒めてもらいたいんです。他の人の良いところもどんどん見つけて、それをその人にフィードバックしていくことで、職場の人間関係の構築にも繋がりますよ。
8. 正しい生活習慣で土台を作る
メンタルは身体の状態に左右されます。質の良い睡眠と食事を意識し、脳の疲れを取り除きましょう。やっぱり疲れていると、元気も出ないしやる気も出ない。自分の体調が悪いのに、他人の体調なんか気にしていられないですよね。患者さんの健康を気にする前に、まずは自分が健康であるように体調を整えましょう。
9. 「わからない」を放置しない
不明点をそのままにすると不安が増幅します。そして確認するタイミングを失ってしまいます。その場で、あるいは後で必ず確認する習慣が安心感に繋がります。ぼくも新人時代、わからないけど聞きにくいから自分なりにやってみて、ミスを犯して先輩からの信用を失ったことが多々ありました。結局それで一番不利益を被るのは、患者さんなんですよね。自分の保身や先輩に気を遣って患者さんに影響が出てしまうのは一番最悪です。そして先輩になった今、信頼をおける後輩看護師とはどんな人かというと、やはり『ちゃんとわからないことを聞いてくれる人』だと思います。僕がなぜ新人時代に先輩から信用を失ってしまったのか、それはわからないことをそのままにしてしまったからなんです。聞きにくいしわからないことを聞くことに抵抗があるかもしれませんが、自分の信用を勝ち取るため、そして患者さんのことを第一に考えて、わからないことを放置せずに必ず確認して実践していくようにしましょう。
10. 看護師以外の「自分の居場所」を大切にする
職場が世界の全てだと思わないこと。家族、友人、趣味のコミュニティなど、別の居場所を持つことで視野を広く保てます。看護師である自分は、人生の内の一部分です。職場で何を言われたって、家族や友人が自分を認めてくれる、大事にしてくれるなら、それでいいじゃないですか。あなたにはちゃんと自分の居場所があります。自分の居場所でしっかりと心と体を休めて、日々の戦場=職場に出向きましょう。
まとめ
新人看護師の一年間は、永年看護師を続けている人たちも、僕自身も必ず通ってきた道です。故にその辛さ、しんどさは今でも思い出すし、逆にあの一年を乗り越えたからこそ、今も看護師を続けていられるんだろうなと思います。ただ僕も新人時代に、先ほどあげた10のマインドセットを持っていたわけではないですし、あの頃このマインドセットを持ち合わせていれば、あんなにしんどい新人時代を過ごさずにいられたと思います。物事の考え方、捉え方、それがマインドセットであり、それがあるかないかでストレスとの付き合い方が大きく変わってきます。
正直、今みなさんはしんどいですか?
恐らくしんどいですよね。
そのしんどい中でも食らいついて、仕事に行っているだけでも十分頑張っていると思います。そして今少し休憩中の人もいるかもしれません。それも自分の心の休息と、これからも看護師を続けていきたいのか、自分と向き合うためにも、大事な時間だと思います。
そんな新人看護師さんたちの心の支えになりたい、自分と向き合うためのサポートをしたいと思い、今回公式LINEとInstagramを立ち上げました。
「職場が違うからこそ吐き出せる」
「自分の進む道に迷っている」
「こんなこと言われたから話を聞いてほしい」
何でも良いです。
みなさんの心が少しでも軽くなって、明日を笑顔で迎えられるようにお手伝いします。
公式LINEのチャットで、いつでも吐き出しにきてくださいね。
有料noteも作成しているので、そちらも読んでみて下さい。
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