「他人軸で働くのをやめたい」
そう思っても、
「じゃあ、どうすれば自分軸で働けるの?」
と思いますよね。
僕も「周りの目なんて気にしなければいい」と言われたところで、
そんな簡単にできるものではないと思っています。
だって看護師は、他人から評価される機会がとても多い仕事だから。
先輩から指導される。
医師へ報告する。
患者さんや家族と関わる。
同期と成長を比べてしまう。
働いていれば、嫌でも「周りからどう見られているか」を意識する場面があります。
だから、
「他人の目を気にしない看護師になろう」
という話ではありません。
大切なのは、
他人の評価に、自分の価値まで決めてもらわないこと。
今回は、他人軸から自分軸へ少しずつ変わるために、明日の勤務からできる7つのことを紹介します。
目次
- 「他人軸で働くのをやめたい」
- ①「事実」と「自分の想像」を分ける
- ②「先輩にどう思われるか」より「患者さんにとってどうか」で考える
- ③注意されたとき「人格」と「行動」を分ける
- ④同期ではなく「過去の自分」と比べる
- ⑤「全員から好かれる」を諦める
- ⑥勤務の最後に「できなかったこと」ではなく「できたこと」を3つ探す
- ⑦「どんな看護師でいたいか」を一つ決める
- 自分軸になっても、落ち込む日はある
- 明日の勤務で、全部やらなくていい
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①「事実」と「自分の想像」を分ける
先輩に報告したら、いつもより返事が冷たかった。
そんなとき、
「怒ってる?」
「私、何かした?」
「仕事できないって思われた?」
と考えてしまうことがあります。
でも、ここで一度分けて考えてみます。
事実は、
「先輩の返事のトーンがいつもより低かった」だけ。
「怒っている」
「嫌われた」
「仕事ができないと思われた」
それは、ただの自分の想像に過ぎないかもしれません。
他人軸になりやすい人ほど、
相手の反応から悪い未来を想像して、
自分で自分を追い込んでしまいます。
そんなときは、
「それって事実?それとも私の想像?」
と一度自分に聞いてみてください。
これだけでも、必要以上にメンタルを削られることが減っていきます。
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②「先輩にどう思われるか」より「患者さんにとってどうか」で考える
普段から声をかけるだけで
ムスッとしたり、挨拶を無視してくる先輩がいるとします。
その先輩に患者さんのことで相談したいことがあります。
でもそんなときに判断基準が『先輩』になっていると、
どんな考えになると思いますか?
「こんなこと聞いたら怒られるかな」
「報告したら、そんなことで呼ぶなって言われるかな」
という考えになってしまいます。
それでは先輩に相談したことがあっても、
なかなか報連相ができず、困ってしまいますよね?
こういう場合の基準は
「患者さんにとって安全なのはどっち?」
と考えてみましょう。
怒られないために報告しないのか。
患者さんの安全のために報告するのか。
どちらを優先すべきかは明白ですよね?
この基準を持っているだけで、相手がだれであろうと
患者さんのための行動をとることができます。
③注意されたとき「人格」と「行動」を分ける
先輩から、
「なんで確認しなかったの?」
と指摘されたとします。
他人軸になっていると、
「私は仕事ができない」
「看護師に向いていない」
と、自分自身を否定してしまいます。
でも指摘されたのは、
「確認しなかったという行動」です。
あなた自身の価値ではありません。
「確認できなかった」のであれば、
やるべきことは
「次は確認する」でいい。
ミスをした自分と、看護師としての自分の価値を一緒にしない。
これだけでも失敗から立ち直るスピードと
先輩からの指摘の受け取り方を変えることができます。
④同期ではなく「過去の自分」と比べる
同期が褒められている。
自分より先に夜勤へ入った。
受け持ち人数が増えた。
そんな姿を見ると、
「私だけ遅れている」
と焦ることがあります。
でも、比べる相手を変えてみてください。
4月の入職直後の自分はどうでしたか?
できるようになった処置。
一人でできた報告。
気づけるようになった患者さんの変化。
小さなことで構いません。
「他人よりできるか」ではなく「昨日の自分より一歩進めたか」。
これを成長の基準にしてみてください。
⑤「全員から好かれる」を諦める
看護師として働いている以上、
全員から好かれることは無理です。
丁寧に仕事をすれば「遅い」と言われる。
早く動けば「雑」と言われる。
質問すれば「自分で考えて」と言われる。
質問しなければ「なんで聞かなかったの」と言われる。
人それぞれ性格が違うのと同じように
全員の正解に合わせて行動することなんてできません。
それに色んな人に良く思われたいと思って行動していると、
最悪の場合『八方美人なやつ』と思われてしまいます。
嫌われてもいい、という話ではありません。
『全員から好かれなくても、あなたを大切に思ってくれる人にとっての
あなたの価値は変わることはない』
そのことに気づけば、誰にとっても『いい人』でいる必要がないと
思えるようになります。
⑥勤務の最後に「できなかったこと」ではなく「できたこと」を3つ探す
看護師は、できなかったことを振り返る機会が多い仕事です。
「あの報告、うまくできなかった」
「記録が遅くなった」
「先輩に注意された」
放っておくと、そればかり持ち帰ってしまいます。
そしてこれは経験があるかもしれませんが、
先輩看護師からの他者評価の8割は
『できなかったこと』が返ってきます。
だから勤務が終わったら自分自身で、
今日できたことを3つ探してみてください。
「患者さんにちゃんと挨拶できた」
「分からないことを質問できた」
「時間通りに点滴を交換できた」
そのくらいで構いません。
自分軸を作るためには、
自己評価で自分の成長を認める習慣
を作っていきましょう。
⑦「どんな看護師でいたいか」を一つ決める
最後はこれです。
仕事が早い。
知識がある。
先輩から評価される。
もちろん、それも素晴らしいことです。
でも、それとは別に、
「自分はどんな看護師でいたいのか」
を考えてみてください。
患者さんの話を最後まで聞ける看護師。
分からないことを素直に聞ける看護師。
後輩が困っていたら声をかけられる看護師。
患者さんの小さな変化に気づける看護師。
何でもいいんです。
それがあなたの「軸」になります。
ちなみに僕は
患者さんの『苦痛』をできるだけ早く取り除ける
または軽減できる看護師です。
あなたはどんな看護師でいたいですか?
自分軸になっても、落ち込む日はある
自分軸で働けるようになったからといって、
先輩に怒られても何も感じなくなるわけではありません。
ミスをすれば落ち込む。
嫌なことを言われれば傷つく。
同期が成長していれば焦ることもある。
それでいいと思います。
自分軸とは、
「何を言われても平気な強い人になること」ではありません。
落ち込んでも、
「じゃあ、自分はどうしたい?」
と自分のところへ戻ってこられること。
先輩の機嫌ではなく、自分の行動を見る。
同期の成長ではなく、自分の成長を見る。
周りからどう思われるかではなく、自分がどんな看護師でいたいのかを見る。
それが、自分軸で働くということだと思います。
明日の勤務で、全部やらなくていい
ここまで7つ紹介しましたが、全部やる必要はありません。
まずは一つだけで大丈夫です。
先輩の顔色が気になったら、
「これは事実?それとも私の想像?」
と考えてみる。
同期と比べそうになったら、
「4月の自分よりできるようになったことは?」
と考えてみる。
注意されて落ち込んだら、
「指摘されたのは自分自身?それとも行動?」
と考えてみる。
そんな小さな積み重ねでいいんです。
他人軸から自分軸へ変わるというのは、突然メンタルが強くなることではありません。
少しずつ、
「他人がどう思うか」より「自分はどうしたいか」を選べる回数を増やしていくこと。
その回数が増えていけば、
苦手な先輩と勤務が一緒でも、以前ほど振り回されなくなる。
同期を見ても、自分を必要以上に責めなくなる。
失敗しても「次に活かそう」と切り替えられる。
そしていつか、
「周りからどう思われるか」ではなく、「私はこんな看護師でいたい」と胸を張って働ける。
そんな日が来ると思います。
あなたの看護師人生です。
評価する人が変わるたびに、自分の価値まで変える必要はありません。
自分の看護師人生のハンドルは、自分で握っていていい。
明日の勤務から、一つだけ。
自分の軸を取り戻す行動を始めてみてください。\
ひとりで抱え込まないために
ここまで読んで、
「自分も周りの目を気にしすぎているかもしれない」
「頭では分かっているけど、明日から本当に変われるのかな」
そう感じた方もいるかもしれません。
自分軸で働くことは、急に強くなることでも、何を言われても平気になることでもありません。
傷ついたり、落ち込んだりしながらも、
「私はどうしたいんだろう」
と、少しずつ自分の気持ちに戻っていくことです。
もし今、職場での人間関係や先輩との関わり方、仕事への自信のなさをひとりで抱えているなら、無理にひとりで解決しなくて大丈夫です。
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「また明日も頑張らなきゃ」と無理をしている方へ。
あなたが弱いから苦しいのではありません。
それだけ毎日、患者さんや周りの人のことを大切にして頑張っているからこそ、疲れてしまうことがあるんです。
これからは、周りの評価だけではなく、自分の心も大切にしながら働いていきましょう。
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あなたが自分の軸を取り戻し、少しでも穏やかな気持ちで看護師を続けられるように、これからも寄り添っていきます。
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